アグレッシブ仏像
昼まで爆睡したのち、天気がとてもよかったのでルームメイトに誘われて沙田の萬佛寺へ!ルームメイトの友達が来ると聞いて待っていたら既に知り合いだった。2人は派手な部類に属しているので、昨日もクラブにいて帰寮は朝方なのだ。
以前もやさまin香港で、香港らしからぬ山奥に変なスポットが…!と紹介されていた山奥がまさかこんな近くにあるとは…複雑な心境である
駅から徒歩5分程度で入口にたどり着くが、通りに看板もなく、建物の裏にある両脇金網の張られた道におそるおそる足を踏み入れる。不法侵入みたいだ。香港は建物と山(崖)が近いので、都会的な道の裏に山道があるのも普通だ。
すぐ森の中に金色の仏像の並ぶ道が見えてくる。
階段とスロープなのだが急すぎる!とりあえず登っていると、個性を超えて狂気じみてすらいる仏像たちについテンションが上がってくる。同時に息切れも。変な顔をしている仏像の横で同じ顔をして写真を撮っていたらルームメイトにいたく気に入られた。変顔で仲が深まるならいくらでもする。
↓お気に入りの子たち。
目から腕には何か暗喩でも込められているのだろうか?医者に定期検診にきたノリで腹から大仏を出さないでほしい老人。1人だけキメ顔でこっち見ないでほしいC3PO似の方とか。
↑鹿まで狂気に満ちた顔をしている。狛犬を撫でる様子がかわいい。
なぜ背景をピンクにしたのだろう、ピンクと金色のコラボの仰々しさにめまいがする。
(再びのC3PO)
長い長い坂を登って、ようやく頂上の建物に着いた!と思ったらまだ上がある。ひとまず休憩。ここにはボロいがメニューの多い休憩所がある。ベジメニューが豊富だ。見渡すとこの寺はイスラム教徒の観光客も多い。
堂内は壁面じゅうに小さな大仏と明かりがおかれ、きらびやかだ。ルームメイトは天井の龍の模様が気に入ったらしく部屋に貼りたいとか言っていた。
深い緑の山と、そこを横切る雲と、眼下に郊外マンション(ほぼ40階以上はあるだろう)をおがみつつ、随分遠いところに来てしまったなと思った。
さらに上まで登ったが、普通の如来像のようなものが多くつまらなかった。なぜか亀のいる池があった。
黙々と下り、地上についたと思えばすぐ街の喧騒に飲まれる。この感覚は日本では味わうことのなかったものだ。都内の公園だってある程度のグラデーションがあるのに。