Lions rockがヘビーすぎた
香港はいまだ25℃くらいある。一旦寒くなったのは何だったのか!セーターをたくさん買ってしまったのに、Tシャツでいいなんて。
ルーミーが行っていたフォトジェニックスポット、Lions rockに行く。九龍を一望できる山頂にハイキング。最初に声をかけた友達J、同じフロアのダッチLと、Lの友達の四人、大圍へ向かう。道がわかりにくく迷いながらもなんとか入り口にたどり着く。11時頃で既に降りてくる人もいる。この頃はまだこの後の困難を知らず笑っていた…
山道は、ひたすらに階段の連続だった。日陰だっただけましだがそれでも暑い。いつまで経っても山頂に近づく気配もない。すれ違うひとが早晨!と挨拶してくれるのは、山登り特有の温かい空気で良い。高尾山すら登ったことないけど。
中年のみなさんが登って降りてきているというのに、自分はもう既にヘトヘト……。私以外の皆身長が170近く、もしくはそれ以上あるので、160未満の私はリーチからして違いすぎる。階段によっては高さが50センチくらいあって、腿上げに必死。終わりのない階段と格闘すること1時間、まずはLions rockと別の山頂へ。巨大な岩がある!!どうしてこうなった!
そこからLions rockへ、山を横に移動。ここはそれほど厳しくない。山頂まであと0.5キロという表示にたどり着く。周りには子供や老人もたくさんいる。こんなにハードなのになぜみんなピンピンしているんだ…暑さでヘロヘロだが、もう少しのようなので力を振り絞る。ジムのワークをもっと真面目にしておけばよかったと思ったり。フィンランド(?)出身の友達が、日本語で言う気合い根性みたいな励まし言葉、シースー!を教えてくれたのでみんなでシースーシースー言っていた。私は寿司がチラついて落ち着かなかった。
0.5キロの表示の後は、本当に地獄だった。頂上かと思ったらまだ、ということが3,4回続く。登る道はもはや岩場で、手を使わないと上がれないこともしばしば。数メートルおきに休憩しないと息切れがとまらない。
そしてようやく、本当の頂上へ!二つ頂上がある。まずは片方へ。
九龍が一望できるそこはたくさんのひとが岩に座って写真撮影していた。視界にあるどのビルよりも上へ自分の脚で登ってきたと思うと感慨深い。遠くには海も見える。背面は森で送電線が長く長く延びている。
景色を見た瞬間、これまでの疲労はすっかり無きものとなった。ただ、おー、と声をあげることしかできない。宙に浮いているようだ。有名な写真スポットは、写真でみるほど危険ではないが脚は宙ぶらりん、眼下は緑でもこもこした崖。
反対側の頂上にも登り、各々スナチャやインスタにいそしむ。
さて、ここからがまた大変だった。下りのほうが筋肉を使うなどと言うが、本当に脚がプルプルガクガク。岩場は及び腰でのろのろ、その後の小刻みな階段はほとんど話す余裕もなく集中して黙々と下りた。来たのと違う道で降りたので、ミニバスに乗って九龍塘駅横の又一城(フェスティバルウォーク)というモールでペッパーランチ。疲れたら肉と米だ。
屋内スケートリンクがあった。
電車に乗ってから、自分たち一行だけ半袖なことに気づく。
帰宅してシャワーを浴びると久々の爽快感。そのままお昼寝…小学生に戻ったみたい。
ケーキを作った
朝10時から中環PMQのABC cooking studio でケーキ作り。
昨日夜遊びしていただけに、起きるのに必死。本当は中華とか香港料理を習いたいんだけど、ABCはパンやスイーツか、日本料理のコースしかない。日本料理と言っても、海鮮丼とか刺身とか手打ちうどん、手打ちラーメンなど…高いお金だして習うようなものだろうか…?家で再現できないなら意味が無いようにも思ってしまう。
友達と二人に一部屋で、アシスタントさんが一人つく。作ったのはクリスマスティラミスケーキ。オーブンで生地の焼ける匂い、幸せの香りだ。買い出し、計量や洗い物をしなくていいというのは楽でいいけれど、達成感は何だか足りない。でものんびりしていていい。
トッピングのクリームの成型方法はためになった。スプーンをすりあわせて作る。
わたしはトッピングのマーブルチョコも自作するんだとばかり思っていたのだが、既成のものを乗せるだけだったのが残念。完成!
出来上がったケーキは冷蔵庫に入れておいてもらい、PMQのコーヒー店CAFE LIFEへ。
友達はグルメアカウントを運営していて、様々な飲食店に会員登録しているのでお高いものもお得に買えるのだ。この近くに住んでいるというので羨ましい。
そこから移動して、創作韓国料理の店SEOUL BROSへ。
味はまあまあかな…。巨大なレモネードに驚いた。その子は学生をしているが以前働いていたらしい。趣味の話や彼氏のシリアスな話を、その後ある試験勉強をしながらひたすら話されたので、わたしはひたすらホウホウと聞いていた。
帰ってケーキはルーミーと半分こ。味は、普通…ある程度お菓子作りするひとなら自分で好きにやるので充分なのだ…。
試験の打ち上げwithルーミー
試験が終わった!ルーミーも終わったので昼から二人でお出かけ。ルーミーのTo do リストにあった上環の文武廟と、私のリストにあった近くのteakha(茶家。)というカフェに行く。
上環は閑静でおしゃれなカフェがたくさんありそうだ。ナチュラルテイストの上環マップがカフェに置いてあったり、香港にしては珍しく対外的な”街”の意識が強そう?と思ったり。香港では都市計画とか、土地のブランディングとかあまり感じたことがない。下町や露店で商売している人たちの繋がりは強そうだが。
ともかく、このカフェはとても落ち着く。なんだか青山や表参道あたりでふらっと入ったカフェにいるような、懐かしい気分になった。飲み物も40〜60ドルとなかなかお高いけれど、ちょっと贅沢してゆったりした時間を享受する感覚は久しぶりだ。ソルティー鴛鴦茶とスコーンをいただいた。内装もチャイナアンティークがかわいい。
そこから中環方向に歩いてすぐのところに、雞蛋仔のお店oddiesがあるので再訪。
今度は一個食べられる喜び。わたしは胃のキャパはかなりあるほうだが、ルーミーは途中でギブアップしていた。
IFCの上の展望フロアの眺めが良いらしいのでついて行く。受付でパスポートを見せたり警備は厳重。展望フロアには金融や紙幣の展示がある。日暮れを待って撮影会。だが一番眺めの良い場所が工事中だったのと、窓の映り込みがひどくあまり良い写真は撮れなかった。
もうどこのモールもクリスマスの飾りつけ。
そこからトラムに乗って湾仔に移動。トラムの後方に張り付いてタイムラプス撮ると楽しい。
トラムから見えた駅の近くにあるおしゃれプレイス、利東街の中華で夕飯を軽く食べる。
そして2人の行きたいリストに入っていたルーフトップバー、wooloomooloo へ。
31階、人はたくさん。こういうところは欧米人が多く、ただでさえ服装も見た目も子供っぽい日本人な自分は気おくれしてしまうけれど、皆それほど他人を気にしていないぞ!と最近は気にせず楽しむことにした。
眺めはとてもいい。
ただ、店員さんはあまりイケてない…(セントラルじゃないから仕方ないね、の一言で二人で納得したのだが)
ラズベリーとウォッカのカクテル。ウォッカ好きとかmarvel好きとか、見た目と違いすぎていつも驚かされる!と言われる。二人で少し立ち入った話もしたりしてくつろいでから、レディースナイトでドリンク無料のLKFへ!
ルーミーはいつも木曜は帰りが遅い。いつも私は寝て待っていたわけだが、今日は一緒だ。10時からはたくさんの店が何杯でも無料なのは本当にいいサービスだと思う。ルーミー行きつけの、手前がバーで奥がクラブのようにDJブースとダンススペースのあるところに入る。今日はバンドが生ライブをしていた!そして真ん中にはポールが…曲がのってくると周りで踊っているひとがポール台にのりノリノリでパフォーマンス(?)をする。最初は驚いたが、ポールに乗るだけで皆が盛り上がるのでいいアイテムかもしれない。スーツのおばさんがセクシーダンスしたり、たまにヘイヘイ!て感じで6人くらいが登ってわいわいして、祭りのやぐらのようである。そういえばルーミーは以前ジムに通っていてポールダンスコースを受講したことがあるらしい。
最初は踊り方もわからず恥ずかしかったが、まわりの人が年齢なども関係なく思い思いに体を動かしているのを見て、好きにしようと思った。知っている曲が流れるとテンションあがるし楽しい。Apple Musicで洋楽ヒットを聴いていてよかった。
日本のクラブのイメージから自分には縁がないと思っていたし興味もなかったが、「踊ることが好き!」というだけでクラブに行くルーミーに連れて行ってもらえてよかった。男性が絡んできても素早くかわすし、お酒はベロベロになるほど飲まないで、ひたすら踊っている。
そろそろ他に移ろうかと出て、空腹に気づきマックに寄る。香港では結構トレーを片付けないでよいこともある(店によって)のだが、マックで人の座らぬ全ての机にゴミが乗っているのには驚いた。
疲れてしまったので次には行かずタクシーで帰宅。爆睡していたのをルーミーに撮られていた。
りんごの活用に必死
コミューナルディナーがないのと、週末に外食予定が詰まっているので必死で自炊をしている。料理は趣味のひとつなので試験期間のいい気晴らしにはなる。りんごとナッツと干しぶどうのキャラメリゼ、のつもりがただの砂糖煮になってしまった…
オーブンがあればアップルパイの中身になるのになぁと思いつつ、食パンに載せて食べる。
ここで、様々な国にいる友人に聞いた大学コンドーム事情をまとめてみる。
イギリス:自販機はなく保健所からもらう
アメリカ:寮の保健担当からもらう
フランス:大学はないが高校に自販機設置義務
スウェーデン:激安(6コ100円)、クリスマスバンケットでサンタが配布
オランダ:無料配布
スウェーデンは彼氏の家族と食事したさい赤裸々に性生活を聞かれたらしい。
オランダはレッドライトなどオープンなイメージがあるが、アムステルダムの大学に通うルーミー曰く「コーヒーショップや風俗店は観光客向けで、オランダ人自体はとてもクローズ。学生の間は学業に専念すべきだから恋人のいるひとはほとんどいないし、将来を考えずに付き合うなんて普通ありえないこと」と言っていた。
フォトジェニックQuarry bay
昼に寮長夫妻とのランチに招かれた。キャンティーン横にあるスタッフキャンティーンという少しリッチなレストランだ。
理由はわからないがこの招待はそもそも7,8人にしか送られておらず、行ってみると試験期間なのもあって自分と北京大から来たもう一人だけ。
フロアの盗みの話を直談判するチャンスだ!と思い立ち話すも、最初は「よくあることよ〜」と笑ってちっとも取り合ってもらえず。しかし寮に警察が来ていたり、部屋の変更もしているくらいだから寮長も知っているのだろう、しばらくすると寮長のほうから「食べ物だけじゃないんだよ、現金も…」というように話が出た。食べ物を盗られたくらいで…と言われるのはわからなくもないが、自分がお金を払ったものを故意にとられることがどれだけ自分を脅かす憂鬱な状況かを知ってほしい。盗みは犯罪だ、それに怒っているということを伝えたかったが、伝わったのだろうか…
自由を重んじるだけに監視カメラはプライバシーの観点から反対の人もいると言われたが、既に付いている寮もあるのだからそこで意識調査でもすればいい。
広東語の試験は撃沈…
試験の後は、こちらで最初にできた本土中国からの留学生Zとトランスフォーマーでも使われたという鰂魚涌(quarry bay)のビル群へ。
香港の狂気を感じる。なぜビルの側面が湾曲しているのか…
このまま部屋がブロックみたいに動き出しそう。
いつも思う。誰が色味を決めているんだろう。
日本の薄いガイドブックにはおそらくあまり見られないであろう場所だが、駅から近く香港らしさを感じられるのでオススメ。
9時から寮のスカンジナビアンクリスマスフードというイベントに行った。スウェーデンから来た留学生が料理を振る舞ってくれる。
大きなチーズ!
ホットワインに干しぶどうを入れたのもおいしかった。同じフロアの仲良しも参加していおり話しているうちにあっという間に1時間。その子の母親は日本の漫画を韓国語に翻訳しているらしい。その影響で日本のアニメや漫画に詳しいのだが、ホラー漫画が好きらしく、伊藤潤二の名前が出てきて驚いた。
ルーミーがオランダのチーズを恋しがっていたので、余ったチーズやマシュマロ(同じくルーミーが好き)を持って帰った。
ルーミーはローカルの友達とお別れディナーをして沈んで帰ってきたが、チーズ塊を見るなり大興奮。お互い酔っていたのもあって、ぱみゅぱみゅのPON PONをかけて踊り狂った。楽しい。
なんでもない1日
香港大でプレゼンをしてから、近くのタイ料理屋さんへ。モリモリ食べて、薬草たくさん摂取して体が喜んでいるのがわかる。
飲み物の氷までタイで見た円筒形だったので本場だ…って感動したけど、パッタイが細麺だったり謎なところもあった。
スーパーで買い出しをするのだが、香港は調味料の種類がとても多い。醤油だけでずらーっと。普通の、チリ、野菜用、スウィート、點心用?などなど…
ほかにも〇〇醬がたくさんありすぎて全然わからない。そのくせ麺つゆは見つからなかった。日本人にはダシ味が必要なんだよ…!
沙田のモールも例にもれずクリスマス仕様になっていた。
最近広東語が少し上達したので、日本語初心者ローカルとのメッセージがカオス。
寮の自販機の無料コンドーム
気づいたら12月、日本では恒例となったJR SKISKIの雪×美少女広告が出ているらしい。香港の広告は化粧の濃いお姉さん、おばさんばかりで美少女は全然いない。日本はロリコン文化ってよく言われるのはこういうことなのだろうか?美少女を拝みたい。
作り置きのおかげで朝食がほんの少しリッチになった。
野菜がないのはご愛嬌。
窓から見る秋晴れがいい感じなので、しばらく勉強してから気分転換にキャンパスを散歩した。タピオカミルクティー片手に新亜書院へ。今日もどこかの学科の卒業式だったらしく、角帽にガウンの学生が写真を撮っている。
山の上となると風がそこそこ強い。
Apple Musicのトライアル期間なので様々な音楽を聴けて最近とみに機嫌がいい。
ニューアジアには謎の前衛アートが置いてある。
この芝生の横には鯉のいる池があり、孔子像が池を見守っている。
夕焼けに奥の気象台球のシルエットが美しかった。
ところでここにあるとある寮の自販機に無料コンドームが置いてあった。スナック類と並んで鎮座しているのが面白い。
寮にあるということは、寮でOKということなのだろうか。確かに私の寮も男女フロアが違うだけで出入りは自由だし、ルーミーと話がつけば難しいことはないが…日本ではなかなかない(あり得ない?)ことだ。留学経験のある知人に聞いてみたところ、北京の大学寮にはあったらしい。人口政策の名残だそう。私が昨年行ったイギリスはなかった。他のイギリスの大学に行った友達もなかったと言っていた。アメリカは大学によるようで、配布された大学もあれば、何もないところもあるらしい。アメリカは場所によっては宗教的側面からそもそも避妊がNGという可能性もあるのだろうか。コンドームひとつから様々な国家の側面が見られて興味深い。
今日はラストコミューナルディナーだった。寮長マスターサンが「エクスチェンジ生にとっては最後になりますが、」とエクスチェンジの多いテーブルを見て言及してくれたのが嬉しい。