ポンコツ香港雑記

2016年9月から香港中文大学に交換留学している大学生の日記

初深圳

大學からそう遠くない(5駅)のに今まで行ったことのなかった、深圳へ行く。予備知識がほとんどないまま特攻。

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改札出てすぐ出国、そしてそのまま歩いて入国だ。学生ビザがあるので出国時には香港居民レーンで行ける。入国は紙を書かないとだめみたい。

初めて本土中国に上陸!

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駅前は広い通りとホテル、そして罗湖商业城 がある。視界を遮るビルがない!全体的に大造りというのか、道が広く、ハコも大きくザックリがらんとしている。近隣の案内板がないのでどこに何があるのかさっぱりわからない。

お腹が空いたので商業城に入って店を探すがレストラン街なるものはない。商業城は旺角の(ニセ)モノを中野の店に並べたみたいなローカル感であまり買い物する気にはなれず…キャッチの人がエスカレーター乗る直前まで迫ってくる。

建物をでて向かい側にレストランの看板が見えたので行ってみる。チェーン店のようだがおいしそうなので入った。油生菜がおいしい。

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どこにどう行こうか調べようと思ったが、Wi-Fiも繋がらないうえに、繋がってもGoogleが使えないので何もできない!百度を出すのにブラウザ開いてもGoogle検索されてしまうし…この時点で香港帰りたさが募る。

中国民俗村みたいなところに行こうと決め、駅にやたらいる警備等のスタッフに友人が尋ね、あとは記憶を頼りになんとか電車に乗る。

駅にも民俗村の案内はないので、また係員に尋ね、歩くこと15分、入口にたどり着いた。

入場料は180元と物価からするとなかなかの値段。ここは中国各地の著名建造物をミニチュアで再現するエリアと、少数民族の生活を紹介するエリアで構成されている。

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中心には舞台?があって曲技が披露されていた。

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背景がさすがという感じである。その近くにはレストランやレトロ調なお土産物屋が連なり、テーマパークの様相だ。

そこからミニチュアエリアをまわる。

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駅から15分近く歩いたが、この敷地の外側を歩かされていたらしい。敷地があまりにも広く、ミニチュアもそこらじゅうにあるのでキリがない。

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それでもほとんど見られたと思う。ものによってクオリティは様々なのだが、中には霧のでる山や、ボートの動く水辺などがあった。

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少数民族エリアではたまにパフォーマンスがあったり、メリーゴーランドがあったり、よりテーマパーク感があった。

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一番気になったのはUSJの進撃のパチモンがおもむろに現れたこと…

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どこの家にもトウモロコシとトウガラシが干してあった。どうでもいいけど今書きながらどちらも”唐”であることに気づいた(もちろん中国ではこの呼び方はしない)

少数民族ゾーン、中にはどうみてもインドな金飾りをつけた象のいる場所や、南米のようなトーテムポールと骨飾りの場所があって真偽のほどが気になる。

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新疆はイスラムの影響をうけた建築が多いようなので、それも見てみたい。

歩き回って疲れたので休憩して、罗湖 へ戻り、モールらしき場所に行く途中で見つけた桂林麺の店に入る。安い!刀削面15元(200円くらい?)、餃子19元で15個くらいある。まろやかな酢をかけてガツガツ食べた。

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本土中国の仕事はなかなかにスローだ。香港が急ぎすぎなのだと言えばそうかもしれない。

こちら香港て書いてあるのは少し不思議。ヨーロッパでは普通なんだろうけど。

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帰りはスムーズであまり待つこともなく越境、電車へ。イミグレを越え、見慣れたチェーン店が現れた瞬間、どっと安心感が押し寄せた。壁広告の騒がしさ、店のごちゃごちゃした様子、天井の低いMTR、香港のそんなものが今や自分にとってとても馴染み深いものになっていたと気づく。

これで私は香港、台湾、マカオ、本土中国を訪れたことになる。ひとくちに中華圏と言ってもそれぞれの違いはかなり大きい。その上で香港の特殊性をあげるならば、やはり一番外向きであるというところだろう。情報や物流の面で開けているのはもちろんのこと、対外アピールや交流への姿勢が企業や国に留まらず個々人まで前向きで、貪欲である。