ポンコツ香港雑記

2016年9月から香港中文大学に交換留学している大学生の日記

ルーミー東京トリップの感想と、外国人の東京暮らしに思いを馳せる

朝方ルーミーが東京から帰ってきた。ひとりは気楽だと思っていたけれど、いないはいないで寂しいものがある。

六本木のホテルに泊まりつつ、浅草や原宿、築地、秋葉原などに行っていたようだ。写真を見て驚いたのは、風景の切り取り方が全然違うということ!秋葉原も、新宿歌舞伎町も、なんだかキラキラ、スタイリッシュに撮られている…わたしからすると雑多でごみごみした場所ってだけなのに…

歌舞伎町の飲み屋で焼き鳥をつまむサラリーマンの写真を撮っていたのは笑った。

そして、外国人には原宿のウケがいいようだ。クレープ屋の食品サンプルで大興奮していた。ケーキがまるまる一片乗っていたりするのが面白いらしい。確かに。あとKawaii monster cafeは定番だけどfunny!らしい。

わたしがさらっと紹介したメイド喫茶も楽しんでもらえた(?)ようだ。英語の通じる@ほぉ〜むを紹介したのだが、感想は「30以上のおじさんが多く、みんなノリノリで不思議な場所だった」「メイドさんは皆前髪ぱっつんで見分けがつかない」「食べ物はとてもかわいくておいしかった」「食べる前にやる(萌え萌え♡)は日本語でどういう意味?」

メイドさん、かわいいと思う?と聞いたら、服は可愛いけど、顔と髪型は微妙(creepyて…相当酷い言いよう笑)とのこと。今ルーミーの机にはメイドさんと撮ったチェキが飾ってある…日本人からすると変な感じだ。ちなみにそのメイドさんは珍しく前髪を流している人、やはりヨーロッパ系にウケるのはそういうタイプなのか。そして萌えの概念の説明が難しすぎた…日本語でも難しい、心ぴょんぴょん、ドキドキ、うーん

紅葉のきれいな写真を見せられて途端に日本が恋しくなった。

そしてそして、お土産を買ってきてくれた!もともと何か欲しければ言ってね、とは言われていたけれど、本当に欲しいのは温泉と家系ラーメンなので…大丈夫、と言っていた。メッセージつきのポストカードと、デカポッキー巨峰味!

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デカポッキーはピンクで可愛かったからこれにした、と言われた。英語でもgrapeではなくkyohouと書いてあるので外国人には何味かわからないだろう…信州土産だということも。ぶどう味と教えたらショックを受け、食べて変な味と言っていた。

日本で何か不便はなかったか聞いたけれど、みんな本当に優しくて全く問題なかったと言っていた。鉄道もややこしいけれどアプリを使ったみたいだし、観光地しか行っていないからそれほど不便なかったようでよかった。とはいえ東京より国際色豊かな香港にいるとまだまだ改善すべきところがあるなと感じる。特に観光ならまだしも住むとなったら東京は厄介事が多いだろう。

スーパーの買い物一つとっても、食品名に英語訳がないといくら種類があっても外国人にとっては謎の魚、謎の野菜、謎の飲み物にすぎない。

回覧板や町の掲示板に英訳がついていることも、特別に外国人の多い地域以外少ないのではないか。震災以降そういった問題は取り上げられているものの、実感される変化はない。一定数留学生のいる大学内の掲示でさえ英訳が添えられているものはほとんど見かけない。

大学で言えば、そもそも英語で書くという選択肢が頭に浮かぶ学生なんてほとんどいないのではないか。留学生に来て欲しいと言っているESSの新歓ビラだって全部日本語だし、Facebookの更新も日本語だ。

香港は英語が中年なら半数、若者なら確実に通じるけれど、日本では会話以前に逃げられてしまうことも多いと思う。実際に聞いてみたことはないので憶測に過ぎないけれど。

香港で見る英語はたまに文法的におかしいものもあるけれど、それでも表示してあれば察することができる。外国人割合や歴史的背景が違うのだから香港と比較して日本が遅れていると言うのはナンセンスだと思うが、オリンピックや高まるインバウンドへの期待に合わせて、まずは「ひょっとして英訳入れたら助かる人がいるかな?」と選択肢としてでも頭に浮かべられるようになればいいと感じた。