シク教寺院がかわいすぎた
大学のプログラムで、香港、湾仔にあるシク教の寺院を訪問してきた。
シク教は日本人には特になじみのない宗教だが、それは香港でも同様である。わたしは世界史で名前に触れた程度でほとんど知識がなかった。
なぜ香港にシク教徒がいるかというと、シク教はインドのパンジャブ地方に多い宗教であり、1900年頃英国軍兵士として連れてこられたインド人から定着したという。この寺院が建てられたのは1900年。
湾仔駅から歩くこと10分、高層ビルと日本人墓地に囲まれひっそりと白い寺院が建っている。
一足踏み入れると、インドに来たかと錯覚するような世界のかわりようだ。頭にターバンを巻いたインド系のひとがたくさん、思い思いに過ごしている。二階建ての下の階は広場になっていて、語らうひとや走り回る子供が見える。
入り口で靴を脱ぎ、頭に三角巾を巻く。
まずはシク教についてレクチャーを受けた。
シク教は500年ほどの歴史を持つ一神教で、シクとは生徒という意味だという。教典には聖書のようにストーリーはない。
特に身なりの規定が印象的で、神から与えられた髪は切らずにターバンにしまい、櫛をさす。ターバンは5m近くあるらしい。また、短刀をさげているが、ちゃんと警察に予め届け出たライセンスを持っている。(持たないひともいる)自制のためのブレスレットや、白い下着をつけることも決められている。
話を聞いて比較的寛容でおおらかな宗教に感じ、少し調べてみたところ、宗教や身分にかかわらずひとびとの平等を重んじる態度が印象的だった。
礼拝堂に入ると、前で何か(教典?)を話すひとと、台の後ろで羽を振るひとがいる。
今日は祭日だったため飾り付けがとてもかわいかった!光のお祭りだそうで、シャンデリアや電飾が西アジアらしい。
礼拝に並ぶひとのほかに、左右に座って話を聞いているひとも多い。礼拝といっても何をすれば良いのかわからなかったが、前のひとは台の布に触れていた。
礼拝の後にお菓子が振る舞われる。
チーズのように見えるのが甘い砂糖菓子で、茶色い濡れた蒸しパンのようなものと交互に食べるとちょうどいい感じ。
その後下の階の食堂でご飯をいただく。ここは誰に対しても無料で開放されている。座って食べるのは平等を表すという。
そしてどんなひとでも食べられるようにベジタリアンフードになっている。
本格的なインド料理は久々だったので嬉しかった。2年半前にコルカタに行った時、チャパティが美味しすぎて感動したのを思い出した。
トイレに行ったら、4種類くらいあって戸惑った。これまたインドを思い出したのは、便座がなくシャワーだけがあるトイレ。これしかない場所も多かったのだが、小はいいとして大はどうするんだろうか。
湾仔のトラム、不思議な雰囲気がある。
帰りに沙田で明日のハロウィンパーティーの買い出し。なんだかんだ安さを追求していたら、Park'n,welcome,AEONという三大スーパーをはしごして、5時間くらいかけていた…。
AEONのある建物にある雞蛋仔、色々な味があった。スイートポテト味、26ドルと高いけどホクホクでおいしい!